Threadsの投稿時間について検索すると、「21時台がゴールデンタイム」「昼休みの12時が狙い目」といった情報が出てきます。これらは間違いではありませんが、そのまま採用すると多くの場合ハズします。理由は単純で、あなたのフォロワーの生活リズムは、記事を書いた人のフォロワーとは違うからです。
なぜ「一般的なベストタイム」が当てにならないのか
Threadsの配信はおすすめフィード中心で、投稿直後の反応率によって配信が拡大していきます(詳しくは Threadsのアルゴリズム解説 を参照)。つまり重要なのは「多くの人がアプリを開いている時間」ではなく、あなたの投稿に反応する層がアプリを開いている時間です。
たとえば同じ21時でも、次のようにまったく状況が異なります。
- ターゲットが会社員:帰宅後でアプリを開いている人は多い。ただし競合投稿も最も多く、埋もれやすい
- ターゲットが子育て層:寝かしつけの時間帯と重なり、実は反応が鈍いことがある
- ターゲットが飲食店勤務:まさに営業ピーク。反応はほぼ期待できない
「投稿が多い時間 = 伸びる時間」ではありません。競合が少なく、かつターゲットが起きている時間が狙い目になります。
業種別|仮説を立てるための時間帯マップ
以下は「まずここから試す」ための出発点です。数字の根拠ではなく、ターゲットの生活動線から逆算した仮説として使ってください。
| 業種 | 第一候補 | 第二候補 | 考え方 |
|---|---|---|---|
| 飲食店(ランチ集客) | 10:30〜11:30 | 18:00〜19:00 | 「今日どこで食べるか」を決める直前に情報を差し込む |
| 飲食店(ディナー・居酒屋) | 16:00〜17:30 | 21:00〜22:30 | 退勤前の意思決定タイミングと、翌日以降の予約検討タイミング |
| 美容室・サロン | 20:00〜22:00 | 12:00〜13:00 | 予約検討はゆっくりできる夜間に発生しやすい |
| 小売・EC | 12:00〜13:00 | 21:00〜23:00 | 休憩中の暇つぶし閲覧と、就寝前のじっくり閲覧 |
| BtoB・士業 | 8:00〜9:00 | 12:00〜13:00 | 始業前と昼休みが情報収集の時間帯になりやすい |
| ジム・スクール | 6:00〜7:30 | 20:00〜22:00 | 生活習慣の話題は朝・夜の自己投資タイムに刺さる |
自社の最適時間を特定する4週間の検証手順
① 候補を3つに絞る
上の表から2つ、そこから大きく外した時間帯を1つ(例:15時台)選びます。外れ値を入れるのは、思い込みの外にある正解を見つけるためです。
② 内容の質を揃える
検証期間中は投稿フォーマットを固定します。時間帯の比較をしたいのに、片方だけ力の入った投稿を出すと何も分かりません。
③ 各時間帯で最低5投稿ずつ回す
1〜2投稿では偶然に支配されます。3時間帯 × 5投稿 = 15投稿、週4投稿なら約4週間です。
④ 反応率で比較する
見るのはいいね数ではなく、インプレッションに対する反応率(返信・いいね・リポストの合計 ÷ インプレッション)です。絶対数はフォロワー増加の影響を受けるため比較に使えません。
時間帯より効く2つの変数
1. 投稿してからの30分間の動き
Threadsは初期配信での反応率が配信拡大を左右します。投稿直後の30分間にアプリを開ける時間に投稿するほうが、理論上の最適時刻に投げっぱなしにするより結果が出ます。ついた返信にすぐ返せるかどうかで、その投稿の伸びは大きく変わります。
予約投稿を使う場合も、この点は意識してください。「反応に対応できる時間帯に予約を置く」のが正解であり、深夜に自動投稿して朝まで放置するのは機会損失になります。
2. 曜日
時間帯より曜日のほうが差が出るケースは多いです。とくに実店舗では、来店の意思決定が発生する曜日(週末前の木・金)と、情報収集に留まる曜日で反応の質が変わります。時間帯の検証が終わったら、次は曜日で同じ検証を回してください。
複数店舗を運用している場合の注意
店舗ごとにアカウントを持っている場合、全店舗を同じ時刻に予約しないでください。同系統の内容が同時にフィードへ流れると、互いの配信を食い合います。最低15〜30分ずらし、可能なら店舗の商圏特性ごとに時間帯を変えるのが理想です。運用体制の作り方は 複数店舗のThreads運用を仕組み化する方法 にまとめています。
時間帯ごとの反応率を、手集計せずに比較する
Threads Hubは投稿ごとのインプレッション・反応率を自動で記録し、店舗横断で比較できます。予約投稿の時間分散もカレンダーから設定可能です。
無料で始めるまとめ
- 一般論のゴールデンタイムは出発点にしかならない。自社データで確定させる
- 業種=ターゲットの生活動線から仮説を立て、3候補×5投稿で検証する
- 比較指標は絶対数ではなく反応率(反応 ÷ インプレッション)
- 時間帯よりも「投稿後30分に反応できるか」のほうが効く
- 複数店舗は投稿時刻を必ず分散させる
