Threadsの配信は、投稿直後に少数のユーザーへ配られ、その反応率で拡大が決まります(→ アルゴリズム解説)。つまり最初の数十人が1行目でスクロールするかどうかが、その投稿の運命をほぼ決めます。本文の質は、1行目を突破した人にしか届きません。
最も多い失敗:前置きから始める
- 「こんにちは、〇〇です。今日は〜についてお話しします」
- 「最近よく聞かれるので書いてみます」
- 「ちょっと長くなりますが、」
これらは全て、読む理由を提示する前に読者の時間を使っています。フィード上で読者が判断に使うのは1〜2秒。挨拶と前置きだけでその時間を使い切ります。
スクロールを止める8つの型
① 結論型
「値引きは集客に効きません」。結論を先に置き、理由を本文で。立場を取ることが重要で、「値引きについて考えてみた」では止まりません。
② 数字型
「3年で240万円、無駄にしました」。数字は具体性の証拠です。大きい必要はなく、端数があるほど本物に見えます(「約200万」より「240万」)。
③ 否定型
「フォロワーを増やすのは、やめたほうがいい」。常識の否定は最も引っかかりが強い型ですが、本文で根拠を示せないと反発だけが残ります。使えるのは本当に根拠があるときだけです。
④ 代弁型
「夕方になると、まぶたが重くなる人」。読者が言葉にできていない状態を言い当てる。「これ自分だ」と思った瞬間にスクロールは止まります。
⑤ 二択型
「新メニュー、AとBどっちが食べたいですか?」。1行目が問いそのもの。返信のハードルが低く、反応率が最も安定します。
⑥ 告白型
「今日は仕込みすぎました」「3年間、これを勘違いしていました」。弱みや失敗から入ると、企業的な硬さが消えて返信が来ます。
⑦ 対比型
「続く店と続かない店の差は、味じゃない」。AとBを並べ、差分を本文で明かす。読者は「じゃあ何?」と続きを読みます。
⑧ 現場型
「今朝の仕入れ、鰆が異常にいい」。実況そのもの。加工がないぶん、店舗アカウントでは最も温度が伝わります。
店舗向けの言い換え例
| 伝えたいこと | 弱い1行目 | 強い1行目 |
|---|---|---|
| 新メニュー告知 | 新メニューが登場しました | 新メニュー、辛さで迷ってます。どっち派? |
| 定休日の案内 | 明日はお休みです | 明日休むので、今日中に食べたい人へ |
| こだわりの説明 | 当店のこだわりをご紹介 | 出汁に3時間かける理由、伝わってますか |
| スタッフ紹介 | 新しいスタッフが入りました | 18歳の新人が、初日にやらかした話 |
| 営業時間変更 | 営業時間が変わります | 夜の営業、1時間短くします。理由は正直に書きます |
共通しているのは、告知を「情報」から「会話の起点」に変えている点です。Threadsでは返信が最も重い評価シグナルなので、告知ですら問いや告白の形にしたほうが届きます。
1行目だけを推敲する手順
① 本文を先に書く
1行目から書き始めると前置きになります。本文を書き切ってから戻ります。
② 1行目を3案つくる
上の8型から違う型で3つ。同じ型で3つ作っても比較になりません。
③ 声に出して読む
引っかかる案が残ります。声に出して平坦なものは、フィードでも平坦です。
④ 本文の1行目を削る
選んだ1行目の直後に、元の本文の冒頭(たいてい前置き)が残っています。削ってください。
まとめ
- 1行目でスクロールされたら本文は存在しないのと同じ
- 前置き・挨拶から始めるのが最も多い失敗
- 8つの型から、自分のアカウントで効く2〜3型に絞る
- 告知も「情報」ではなく「会話の起点」の形にする
- 本文を先に書き、1行目は3案作って声に出して選ぶ
